ソラーレ通信 #Vol2 人からの評価って大事?
- 隼佑 小野
- 2025年12月5日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年12月12日
人から評価されるって絶対いいこと?
この時期は、次のチームを決めるセレクションや、トレセンや選抜チームなど、“選考会”を経験する機会は小学生のうちから多いのではないでしょうか。
そして、残念ながら望んでいた結果を得られなかった。という方もきっといると思います。
まず最初にお伝えしたいのは、
セレクションに落ちても、全く気にする必要はありません。大丈夫です。
ということです。
もちろん、人から評価されるに越したことはありません。セレクションに合格するというのは、素晴らしいことです。
では、セレクションや人からの評価って、すべて同じ基準なのでしょうか?
違いますよね。チームや人によって、全く違います。
私はここに大きな危険があると考えています。
“目先の評価”のためにプレーしてしまうと、その瞬間は良い評価を得られるかもしれません。しかし危険なのは、
評価する人や評価基準は常に変わる
ということです。
変わり続けるものに依存してしまうと、どうなるでしょうか?
振り回され続けた結果、何も特徴のない選手が完成してしまいます。
ここで、ひとつの例をお話しします。
ある6年生のサッカー少年が、どうしても入団したいチームのセレクションを受けました。
そのチームは「守備力」を積極的に評価していると噂を聞き、彼はセレクションに向けて守備力を鍛えました。そして見事合格。
入団後も、守備力を伸ばしていきます。
しかし、サッカーのトレンドとは移り変わるもの。
1年後、チームは「技術を大事にするパスサッカー」へ方向転換。評価基準は守備から技術へ。
彼はここでもめげずに、次は技術を鍛えました。素晴らしい姿勢です。
ところがさらに1年後、チームの指導者が変わりました。
新しい指導者は「ロングボール」を多用したサッカーを好み、評価基準はキックの飛距離や精度に。
彼はその環境でも頑張り、ロングボールの精度を伸ばしました。
さて、彼は3年間で何を得たのでしょうか?
・そこそこの守備力・そこそこの技術・そこそこのロングボール精度
どれも悪くありませんし、その努力は本当に価値のあるものです。
ただ、高校年代のセレクションの場で、彼が入りたいと思うチームの多くが「技術を大事にしている」と知ったとき――
彼はふと思うのです。
「自分は何が得意なんだろう」「自分は何を武器にしてきたんだろう」
努力してきたのに、自信が持てない。なぜなら、
常に“人の評価の基準”でプレーしてきたから
評価は変わります。人も変わります。基準も変わります。
そこに振り回されていると、自分らしさを見失ってしまいます。
その結果、特徴のない選手になってしまいます。
人から評価されるために、そういう選手になる。選手は評価されなければ試合には出られませんから、その姿勢を否定するつもりはありません。
どこのチームに行っても、悪い評価は受けないかもしれません。
ですが――
何も秀でていない選手ができあがってしまう。
ソラーレには、「技術と騙し合いが楽しい」と思った子たちが来てくれています。
しかし、どのチームに行ってもそういったプレーが評価されるとは限りません。
でも、それでいいと思うんです。
好きだから続ける。楽しいから続ける。
その結果、技術や駆け引きに秀でた、尖った武器のある選手になれると考えています。
例で出した少年は、どのチームにいっても一定の評価は受けるでしょう。
一方で、ひとつの武器を尖らせた選手は、すべてのチームから評価されるわけではないかもしれませんが、その武器を大事にするチームでは特別な存在になれます。
外からの基準に依存し、一定のことをある程度できる選手。
自分を大事にし、自分の武器を尖らせた選手。
あなたなら、どちらになりたいですか?
もし、自分の武器を尖らせたいなら、
・自分は何を伸ばしたいのか?・どんな選手になりたいのか?・どんなプレーができたときにワクワクするのか?
そこを大事にしてもいいのではないでしょうか。
最後に、結論です。
人から評価されることが、いつどんな時も“大正解”ではありません。
自分自身を大切に、サッカー人生をもっと楽しんでいきましょう。



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